キーレスエントリの取付記

2001/03/07 作成 とりあえずアップしました。後日追記していきます。
2001/03/15 更新 回路図アップ。
2001/07/23 更新 動作変更

BMW E36 325 セダン LHD 1991年式   

この車は、E36のデリバリ開始後すぐの車のため、マイナーチェンジ後の仕様と結構違っていて、大変でした。

VALET 711T

取り付けたキーレスエントリは、DEI社のVALET711T。

YahooAuctionで約8000円のものでしたが、リレーを5個内臓しており、結構機能もあり、キーレスとしては、十分で、お買い得です。もちろん新品です。

ロック、アンロック、チャンネル2、チャンネル3、パニック機能、簡易セキュリティ、スイッチ、機能のカスタマイズ

キーレスでロックすると、付属のLEDが点滅します。盗難防止になります。また、キーレスで解除しないと、IGでライト点滅、ホーンがなります。(簡易セキュリティ)

動作概要

711Tの機能のうち、以下の機能を使うことにしました。
デフォルトでのボタン機能は、ボタンTでロックアン/ロックのトグル動作でしたが、誤動作を避けるため変えました。(マニュアルによるとOEM仕様との事)2001/7

機能 ボタン 動作内容
ロック T ロックします。
アンロック U アンロックします。
パニック T
長押し
長く押すとライトフラッシュが30秒点滅します。
駐車場などで車の位置がわからなくなった時など有効です。
チャンネル2 U
長押し
車がいかなる状態でも、ダブルロックがかかります。
このダブルロックは、E36の機能で、室内のドアピンを上げてロック解除しようとしてもできません。
チャンネル3 T+U 未使用
簡易セキュリティ なし 711Tでロック後、解除せずにエンジンをかけるとパニックモードになります。

 

回路概要

E36のドアロックモジュールの線を調査しました。 Haynesの整備マニュアルに正しい配線図が載ってました。他の車やE36でも後期モデルでは、711Tの改造もいらず、もっと簡単のようです。

 ドアパネルなどから来るLock線、Unlock線は、運転席、助手席、トランクの3組あり、ダブルロック線は、運転席のみから来ます。これらの信号線は、ドアピンを上下したり、キーを回したりすると、以下のような状態になり、ドアロックモジュールのコンピュータがその状態を判断して、ロックリレーを動作しているようです。

E36の状況

  Unlock時 Lock時 ダブルロック時
Lock線 白・黒 Open +12V 関係なし
UnLock線 白・緑 +12V Open 関係なし
ダブルロック線 白・赤 Open Open +12V

接   続

  処置
電源 赤・緑 コンスタントパワーへ接続
アース ボディ グラウンドへ接続
パワーウインドウ電源 ? IGへ接続
ハザード 茶・青 ライトフラッシュ(-200mA)へ接続
ダブルロック 白・赤 チャンネル2へ接続
  未接続 ホーン
  未接続 ドームライト

 1.Unlock時からLockするとき、Unlock線をOpenにして、Lock線を+12にします。
 2.Lock時からUnlockするとき、Lock線をOpenにして、Unock線を+12にします。
 3.ダブルロックは、単純に+12にするとOKでした。チャンネル2を使います。
 4.ライトフラッシュは、ハザードに接続しました。
 5.ホーンは、今回使いませんでした。(E36では、リレーが必要でしょう。IGが入っていないときは、ホーンが鳴らない?)
 6.ドームライトも使いません。E36には、ドアをあけるとルームランプが点灯します。

改造後の711T

改造後の711Tです。リレーを2個増設して、Lock時、Unlock線をOpenにできるようにしました。逆も。

 回路図

 

実装

助手席側のグローブブックスをはずし、右下にあるABSユニットをはずし、ドアロックモジュールをはずしました。黒い箱がそれです。
 線を引き出し、タグをつけておきました。
711T本体(左上)は、両面テープで空いている棚に取付、線をはい回しました。よく見えませんが、ABSユニットの向こう側にドアロックモジュールが付いています。
付属のLEDとモード設定用SWをセンターコンソールに出しました。
 ハザードのスイッチも引き出し、線をつなぎました。